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男の声

淳二

今研究室にいる.先ほどまでいた他の人たちも皆帰ってしまった.30分ほど前になるだろうか,見回りの警備員が通り過ぎたかと思うと,僕がまだいるのに研究室の前の廊下も消灯されてしまった.暗くなった廊下を見渡すと,この階の他の研究室にも人がいないことがわかる.

ふと携帯が鳴ったので,電話に出て話をしていると,相手は「男の声がする」という.そんなはずはない.そんな声は聞こえないし,第一ここには僕しかいない.

そんなこんなで冷房が消えたので帰ろうと思う.おちはないよ.よけいこわいよ.