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ラウールミニョーン

7/20。7時前に起床。おお?乗り換えはまだか?そういえば出発が遅れたんだ。乗り換えできるかな。どうやらもうしばらくして乗り換えらしい。煙突が見える。ここは鉄鋼の街ピッツバーグ

到着したので乗り換える。電車はどれで、荷物はどこにあるのか聞いてみる。電車は隣の電車、荷物はそのうち来るらしい。しばらくして荷物を受け取り、電車に乗る。席は窓側が空いておらず、通路側に座る。横は同い年かちょっと上くらいの男性。席は今までと違って、各席にコンセントがある。レイルパスじゃないとこういう席になるのかな?

まもなく出発する。お腹が減ったので朝食にする。ラウンジカーを探すも見つからない。代わりにカフェカーというのがある。まあいい。ここに座って昨日のパンを食べる。向かいのマダムにナプキンをもらった。ありがとう。

ごま団子。うまいねこれは。揚げたてだったらもっとうまかっただろうに。ココナッツパイ。これもおいしい。さくさくだね。最後にクリームが入ったパイ。あれ?クリームがしょっぱいぞ?しかも変な臭いがする。今度は先っぽの方をかじってみる。よく見てみると、パイの隙間に綿状のものが見える。ん?これってカビって言うんじゃないかい?ああああ!

チャイナタウン許さない。

そんなこんなで腹は満たされた。あとはお腹が痛くならないかどうかが心配だ。ただ、うがいをしても口の中が気持ち悪いので、こんな時のために買っておいた柿ピーを食べよう。おいしい。やっぱり日本だよね。

今日は車窓を見る気になれない。カフェカーはいつも混んでいるし、窓側の席ではないし、何よりアメリカの風景に慣れてしまった。コンセントもあることだしPCをつけよう。隣の男性はMacを、通路を挟んだ向かいの席ではDellのWindowsを、僕はThinkPadLinuxと勢揃い。

その後、PCを開きつつウトウトしたり柿ピー食ったりで不健康きわまりない生活を送る。

15:30くらい?にほぼ予定通り目的地フィラデルフィアに到着する。駅で地図を確認して、予約してあるホステルに向かう。

フィラデルフィアはそんなに大都会ではなさそうだ。それとシカゴと比べると、黒人の比率が多い気がするなあ。逆にアジア人の比率はちょっと少ない。そんなことを思いつつメインストリートらしいMarket Streetを進む。30分かそれ以上歩いて、ホステル付近までたどり着いた。ホステルの位置がよくわからない。HARUっていう日本料理の店があるのを見つけた。いやいや探しているのはホステルだ。

付近をうろうろしていると、ふと小道にでかい鞄を持ったアジア人が入っていくのが見えた。あれじゃないか?後を追っていくと、ホステルがあった。なんだか裏道みたいな細い道に、若い人がたくさんたむろしている。ここのホステルは毎日10:30から16:30まで中に誰も入れないのだ。従って、予約してもチェックインできるのは16:30からだし、すでに泊まっている人もこの間は外で過ごす必要がある。

まもなく16:30になり、扉は開いた。歩いてきたおかげでちょうど良いタイミングだったな。チェックインの時に明日も泊まれるか聞いてみた。空いているそう。ネットだと満室って書いてあったのにな。まあいい。

部屋に行ってみて驚いた。30人分くらいあるであろうベッドが並んでいる大部屋だった。僕は一番奥の下段。隅っこだ。すぐ近くに換気扇の吸い込み口っぽい穴がある。風邪を引かないように気をつけないと。

さて、ここでボヤボヤしている暇はない。今日はこの旅で唯一決まっている予定があるのだ。このホステルの近くにあるペンズランディングという広場で行われる野外の無料ライブにラウルミドンが来るらしいのだ。去年2月に来日してから、次はいつ来日するのかわからないので、このチャンスを逃すまいと、この日に合わせてフィラデルフィアに来たのだ。

ホステルを出て会場に向かう。近いので10分くらいで到着。この周りは飲食店が多い。入口では荷物検査をしている。手ぶらの僕はノーチェック。

屋台でフライドポテトにフライドチキンというジャンクな食べ物と命の水(0.5L)を購入。イベント価格だった。来る前に買っておくべきだったな。

会場は川に面したところにステージがあって、その周りに丸く石段が積み重なっている。すでに人がたくさんいて、折りたたみ椅子やパラソルなんか開いて場所取りしている人たちもたくさんいる。せっかくだから前の方に行こう。全体で言う前から言う1/3くらいの位置で、3塁側のスペースをゲット。前の方の席は完全に埋まっているように見える。実はまだまだ入れたというのは後から知ることになる。

それにしても聴衆の黒人率の高さは異様だ。白人はちょびっと。黄色人種は見あたらない。みんな体がでかいので場所を食う。そんな狭いところにあんたは入らないよという隙間に入ってくる人もいる。周りの人はあからさまに嫌そうな顔をしている。待っている間、ずっと音楽が流れている。SmoothJazz.Comで流れる歌ものといったかんじ。実際に聞いたことある曲も流れていた。西日が暑くて横のおばあちゃんはつらそう。

僕は海外のライブも、こういう完全な野外のライブも初めてなんだけど、人間観察が面白い。客層なのか国柄なのか、たまたまそういう人が僕の周りに多かっただけなのかは知らないけど、譲り合いというものが全くない。自分たちは悠々と場所を確保して折りたたみ椅子を隙間を空けて並べて座っていて、前に誰か座るとブーブー文句を言う人たちや、足を最大限にのばしてスペースをキープして、誰かがここは空いているか?と聞くと足を伸ばせないからダメという人など、どうしてこうなるんだろうという状況を何度も見た。さらにこれが演奏中にも行われるからたちが悪い。

しばらくしてステージにスポンサーやら司会やらが出てきた。どうも今日は3組いるらしい。しかもラウルミドンがはじめと来た。え?前座だったのかよ!という驚きを隠しつつ待つ。司会はラウールミニョーンと声を張り上げた。みんな微妙な反応。ミニョンさんか。懐かしいね。

出てきた。突然歌い始める。ああ。やっぱり良いね。ところで演奏が始まったというのに席を確保できていない人たちがぞろぞろ移動している。僕のちょっと前には通路があるのだ。通路に人が溜まりはじめるとSECURITYと背中に書いてあるドレッドヘアの大男がKeep moving.と大声で叫ぶ。うう。よく見えないよ。仕方ないので目を閉じて音に集中する。横の姉ちゃんは何を話しているのかでかい声で笑っている。うるさい!

そんなこんなで6-7曲くらい歌っただろうか。演奏は素晴らしい。やっぱり生だね。ラストはState of Mindでしめる。あんまり興味なさそうな客ばっかりだったけど、とても良かったよ。

ところでまだ周りは人がぞろぞろ、ステージが見えないからと大声でSECURITYを呼ぶ人、でかい声で話している人などで溢れている。ちょっと待ってよ、何しに来たんだよ。音楽聞くんじゃないのかよ。ラウルミドンが終わってしまった今、僕は帰るべきか迷ったけど、この人たちは何しに来たのか不思議なのでもう少し見てみよう。

次はかなりハスキーボイスな女性が歌った。さっきよりは盛り上がっているが、その盛り上がりについてれて人が多くなり、トラブルも多発。席が無くて立ち止まっている人が溢れているところにSECURITYが来ると、よくやったと拍手が起こったり。なんだこの格差社会。余裕を持って座っている人たちが詰めてあげれば入りそうなのに。

程なく女性歌手も終了。あたりは少しずつ暗くなってきた。次がメインということか。なかなか始まらない。周りの人のイライラが高まっているように見える。隣の姉ちゃんうるさいよ。見えないのはわかったよ。席がないから仕方ないと思うよ。

やがてメインの人が来た。男性だ。バンドなのかは知らない。周りの興奮が一気に高まる。みんな総立ち。曲が始まり初っ端から大合唱だけど僕はこの歌を知らない。気が付くと、さっきまでグチャグチャもめていた人たちもステージに釘付け。立ち止まるの禁止だった通路も人だらけ。SECURITYの人も遠くに行って一服している。次の曲もその次の曲もすごい盛り上がり。隣の姉ちゃんたちは大声で歌う。元の曲を知らない僕でもはずれているのはわかる。結局僕は元の旋律がどんななのかはよくわからない。まあいい。野外のライブはミドルテンポのさわやかな曲が良いよね。

その後何曲やったのだろうか。途中よくある会場への呼びかけとかをこなしてどんどん演奏。さっきまでのトラブルはどこへやら。みんなこれが聴きたかったんだね。納得。僕にはこの歌の良さがよくわからないけど、楽しいとか好きという雰囲気が集まっている場所は楽しい。これくらいの雰囲気をラウルミドンの時に作って欲しかったんだけど、あまり興味がないことにこういう雰囲気を作り上げるのは難しいんだろうな。

ということで21:30くらいに終了。あたりはゴミだらけ。おい!自分で始末しろよ!

その後、あたりを散策して晩飯を探す。近くにステーキハウスって書いてある庶民価格の店があったので入る。ここは鉄板で薄い牛肉を焼いてくれて、それをパンに挟んで食べる、テイクアウトもできるような店。ピザステーキというものに、レタスとトマトを追加してもらった。実に凶悪なジャンクフードという趣だけど、肉はおいしいし、お腹いっぱいになるのでよろしい。肉食獣になった気分だ。かなり客が多かったので評判なのかな?

満腹になったのでホステルに戻る。部屋に戻ると、まだ電気がついている。良かった。ネットにつなげるか確認してみると、このホステルにはwifiが無いことがわかった。そうこうしているうちに消灯。え!まだシャワー浴びてないよ。隣のベッドのひとはもうすでに寝息を立てている。うーん。これは寝るしかなさそうだ。

やっぱりホステルは時間の制約が大きいなあ。と思ったのであった。